changing keys

オリエント楽器 社長ブログ

ライブの価値

昨夜は大画面ホームシアターの部屋で、ショパンコンクールYouTube映像を楽しみました。

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https://youtu.be/3bMF5wS7Mr4

綺麗な映像、そしてレコーディングされた音源のクオリティが素晴らしく、本来ならばワルシャワまで行かなければ聴けない、感じられない雰囲気をここまで感じられることは有り難いことだと思いました。

一方で、どうしても思ってしまうのはこの映像で良しとしてしまうのか、やっぱり一度は現地で聴きたいと思うのか、人によってその考えは様々です。もちろん興味のある人ほど、ライブの価値を感じやすく、興味の薄い人ほど映像で良いと思うでしょう。

なので、本当に好きな人は多少高くてもその価値を評価しているから、しっかり対価を支払ってその時間を買いたいと思う。これからライブの価値(価格)は上がっていく傾向にあるでしょう。

でもそれでは、音楽を身近に感じられるようにはならない。さらに敷居を高くすることになるのではないかと懸念してしまいます。

「文化を広く普及するため」と、「音楽を生業にしている人が持続可能であること」を両立していく事が必要です。希少なものは高価に、そして一般的に楽しんで欲しいものは安価に、目的をハッキリさせて企画自体を考えていくことになります。

もともとコンサート事業は目標とするチケット枚数を売らなければ赤字というプレッシャーもあり、企業としてコンサートで利益を出すことは簡単ではありません。会場費も企業は割高になり、さらにチケット料金によってさらに割高になることもあるからです。

だからこそ、豊橋市の文化振興財団や、豊川市文化協会が行っている事業は、貴重な音楽が安価に身近に聴けるものが多いので、是非足を運んでほしいと思います!